ジェラシー

「なんだよ?いきなり……」
ベッドで寝ていた練が不機嫌そうに言った。
「うるさい!お前、また男娼に戻って男と寝たのか?」
「何のこと?」
「てめぇ、仕事だとか言いやがって、毛唐と寝ただろが!」
「……」
「お前は見境がないのか?ああん」
「誠一だって、女とも男とも寝てるじゃん…」
「俺は寝て仕事とったりなんざぁ、しねぇんだよ!」

Tシャツとトランクスが剥ぎ取られ、頬を平手打ちされる。
「何する気?」
練の問いかけに何も答えず、韮崎はネクタイを緩め、首からはずすと そのネクタイで練の両手を後手に縛った。
練が脱ぎ捨てた白いシャツをビリビリと裂き、練に目隠しをする。
さらに、両足もM字開脚させ縛った。

「はっ、いい眺めだ」

抵抗しようとしない練を見て、韮崎は苛立ちを爆発させた。
「おい!何とか言え!男娼が!」

頬を続けて平手打ちし、髪の毛を掴んで揺さぶる。
上体を起き上がらせ、胃の当たりを拳で殴ると
「うぅぅ……」と練がうめき声を上げた。
「ふん。助けれくれと言えよ」
靴を脱いでベッドの上に立ち、転がっている練の背中を踏みつけると、
蹴り上げて上向きにし、さらに蹴り続ける。
練の背中も腹もうっすらと血がにじみ、赤く腫れて痛々しい。

蹴られる度に「うっ…」と練の呻く声が部屋に響き、
練の甘い香りが漂う。

ハァハァと韮崎は肩で息をしながら、練の香りを吸い込む。

白い滑らかな身体は擦り傷と蹴られて赤く腫れている。
痛々しいがそれが艶かしく、韮崎をさらにイラつかせた。

俺はこいつのことになると、なぜこんなにイラつくんだ!
こんな奴、何をしようが……放っておけばいいじゃないか。

こいつのことを俺は……。

ひとしきり、蹴り上げ、ビンタと拳でなぐって練を痛めつけると、
韮崎は練の乳首を弄った。
「あ……」と練が小さく叫び、肩が小刻みに震える。
人差し指と親指で乳首をこねるとそれはピンと立ち、大きくなる。
縮こまったペニスも徐々に張りを持ち始めた。

「ふん、感じやがって」

と、衝動的に韮崎は練に口付けをした。
韮崎の舌が練の舌を探して口腔を探る。
舌を絡ませて、強く吸うと練は苦しそうに顔をゆがめた。

あまりに夢中にキスする自分にハッと気づき、韮崎は練から放れた。

俺は人生に絶望したこいつにメロメロかよ……、情けねぇ。

「何とか言えよ!いいとか、やめろとか!いつまでもグダグダしてるんじゃねぇ!」
そう言うと、練のモノを握り、乱暴にしごき始めた。
「あ、あ、ぁぁぁぁ…。うぅぅ……」
ボクシングで鍛えた腹筋がビクビクと波打ち、練が唇をかみ締める。

背筋を電流が通るような感覚が襲い、練は堪らなくなり頭を左右に振った。
韮崎の手の動きはますます早さを増し、練を射精に導く。
知らない間に腰が動き、足の付け根が引きつる。

どうして……。誠一はどうして、こんなに俺の身体を熱くさせる?
目隠しをされているのにチラチラと誠一の顔がフラッシュする。
熱い塊が練の身体を駆け抜け、ドクドクと白濁したものを吐き出した。

目隠しが取られ、縛られていたものが取り去られると、 韮崎がベッドに横たわり「こい!」と命令した。

起き上がると練は韮崎のものを掴み、ゆっくりと腰を沈めた。
何度セックスをしても受け入れる時の苦しさはある。
その痛みを堪えながら、韮崎のものを練は受け入れた。
「あぁぁ……。うぅ…ぅ…」
すっぽりと韮崎が練の中に収まり、練が上下にゆっくりと動きはじめる。

深く受け入れ、角度が合うと前立腺を刺激され、信じられないほどの快感を得て、 大量の射精をする。
韮崎とのセックスで練は何度となくイきながら気を失った。
一番感じるところを的確に攻められ、射精しながら意識を飛ばすのだ。
韮崎は練が快感で身を震わせ、精を吐き出しながらイく顔を見届けてから、
自分もイく。
これまで韮崎が練より先にイったことは無かった。

今日は誠一を先にイかせてやる。

練が腰を動かし、浅く深く韮崎のものを締め付ける。
「なんだ、今日はがんばるじゃねぇか」
韮崎はニヤリと笑い、下から練を突き上げる。
ズンと突かれると、練の一番疼く熱い場所を刺激する。
「くっ…ぅ…ぅ……」
あまりの快感に声が漏れ、グッと練のペニスがそそり立った。
ヒクヒクと腹筋が痙攣し、韮崎のものをギュッと締め付け続ける。
「あんまり感じるんじゃねぇよ。早く腰、動かしな」
そう言うと韮崎は練を激しく突き上げた。
最奥の一番感じる場所を何度も刺激されて、練のペニスから蜜があふれ出す。
「ハァァ……くっ…ぅ…」
快感を堪えて、ゆっくりと腰を揺らすと動きに合わせて韮崎が何度も激しく練を突き上げた。

ダメ、先にイっちゃ、ダメだ。誠一をイかせてから……。

韮崎の冷たい視線を感じながら、練は腰を動かし続けた。
手を触れなくても快感で射精しようとする自分を堪えて下肢に力を入れると
受け入れている韮崎を締め付けてさらに感じてしまう。

殴られてた方がイイや。こんな快楽地獄より。あぁ、良すぎるよ……。

「プロだったくせに先にイくんじゃねぇよ!」と韮崎は言いながら、深く最奥へ突き上げる。 だんだんと練の我慢も限界が近づいてきた。

ああ、もうもう、ダメ。イく……。誠一の意地悪。

練の身体が小刻みに震え、精を搾り取るように韮崎のものをきつく締め付け続ける。

「くっ」と韮崎が呻きイった。
と、同時に練も「っ…あぁ…ぁ…ぁ…」と小さな叫びを漏らし、
小刻みに白い飛まつを飛び散らせた。



「あのさぁ、別にアメ公とは何でもないんだって。ただ、ゲイだったから、女はいらねぇって言うし、俺とやりたいって言うからやっただけ。それだけだよ」

「うるせぇ!」

「取引話しながら、寝るのが何でそんなにいけないのさ、15億の儲け話なのに。訳わかんねぇ。ヤクザじゃなくても接待で女抱かせるのは常識じゃん。誠一だって義理で女抱いたり、囲ったりしてるのに」

「もういい。二度と仕事で寝るな」

「あいつは寝たがってたけど、俺はもうそのつもりないから、安心して。誠一、もしかして妬いてんの?」

「ああ?おめえが女々しいことするから、仕置きしてやったんだ」

「ふぅーん。変なの。あーあー、このシャツ高かったんだぜ」

「シャツぐらい、いくらでも買ってやる!」

[2009年 7月 3日] うーん、今回もイマイチ。もっと、練を痛めつけたーーーい!もっと、ヒーヒー言わせたり、ドピュドピュさせたいけどまだまだですなぁ。次回にご期待ください。

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